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American

  • フォアローゼズ蒸留所@ケンタッキー州ローレンスバーグ
    蒸留所は1910年に設立されたスペイン修道院様式の建物で、国家歴史登録財となっている。当初の建築を手がけたジョセフ&ジョセフ社が現在の改修工事なども担当している。
    ブランドのルーツは、1888年にポール・ジョーンズ・ジュニアが、ウイスキーロウという自身の食料品店での販売のために商標化した「ストレート・バーボン」。禁酒法時代にも薬用としてのウイスキー生産が認められていた数少ないブランドの1つ。
    ブランド名は1943年にシーグラムグループに加わった際に命名されたといわれていますが、フォアローゼズを最初に販売したのはルーファス・マシューソン・ローズとも言われており、彼とその兄弟+2人の息子の4名の”Rose”から命名されたと言う説もあります。
    当初、シーグラムでは、ブレンデッドウイスキーという位置づけで世界展開し、日本でも1971年から発売が開始されていましたが、2002年にキリンがオーナーとなって以降、ストレートバーボンウイスキーのブランドとして売り出すことで国内外で人気を復興させています。
    原料のライ麦は産地は固定していないものの、ドイツ・スウェーデン・フィンランドなど欧州産を中心に使用。トウモロコシは米国の農家と契約し非遺伝子組み換え品を50年以上仕入れている。
    原酒は2種類のマッシュビルと5種類の酵母が組合わされ、計10種の原酒が作り出されている。様々な原酒を保有することで、スタンダードなイエローラベルの品質を安定させることができ、さらにはシングルバレルなどのプレミアムバーボンを生み出している。
     Eマッシュビル トウモロコシ:75%、ライ麦:20%、発芽大麦:5%
     Bマッシュビル トウモロコシ:60%、ライ麦:35%、発芽大麦:5%
    蒸留所から少し離れたコックスクリークにある施設で熟成。
    バレル6段積みで24,000本の樽が収納できる平屋造りの貯蔵庫が30棟近くあり、上の方で寝かせている樽と床に近い位置で寝かせている樽の環境差をなくし、樽のローテーションを行なうコスト削減を図っている。同施設でボトリングも行われている。(一部日本とヨーロッパでもボトリング)
    • フォアローゼズ
    • フォアローゼズ ブラック
      個性的な香りの原酒を選び抜いて熟成をおこなったイエローラベルの上位版で、日本のみで発売されています。原料のライ麦比率が高いため、洋梨やプラムを思わせる熟した果実香や力強くスパイシーさとオークの香りがマッチしていてまろやかな味わい。
    • フォアローゼズ プラチナ
      長期間熟成させた原酒だけを贅沢に使用しています。複雑に絡み合う風味、豊かな熟成香、落ち着きのある深い味わい、きめ細やかなクリーミーなタッチが特徴。
    • フォアローゼズ シングルバレル
      厳選された原酒を熟成させた限定ボトル。
  • ジャックダニエル蒸留所
    • ジャックダニエル ブラック(テネシー)
      テネシー伝統製法であるチャコール・メローイングで滑らかでメロウな味に仕上げている。バニラやキャラメルの香りとスパイシーな風味が調和します。
    • ジャックダニエル シングルバレル
      熟成のピークに達した最高品質の樽のみをボトリングした世界で唯一のシングルバレル・テネシーウイスキー
    • ジャックダニエル テネシーハニー
    • ジャックダニエル ゴールド
    • ジャックダニエル シナトラ セレクト
    • ジェントルマン・ジャック
      2度のチャコール・メローイングを行なっている。
  • メーカーズマーク蒸留所@ケンタッキー州ロレット
    1780年に北アイルランド系移民の一族であったロバート・サミュエルズがケンタッキーで農業とウイスキーづくりを始めた時に遡ります。
    ロバートの孫の3代目テーラー・ウィリアム・サミュエルズが1840年頃に蒸留所を設立し、本格的なウイスキー製造をはじめ、以降は代々ウイスキー造りを受け継いでいたが、米国禁酒法や第二次世界大戦などの影響により蒸留所を売却。1953年、6代目にあたるT・ウィリアム・ ビル・ サミュエルズ・シニアが、バークス・スプリング蒸留所(バークス蒸留所)を購入し、ウイスキー造りを再開させました。世界で評価されるようなバーボンの製造を探求すると決意したビルは、170年にわたる一家の秘伝のレシピを燃やし、新たなバーボンとしてライ麦の代わりに柔らかな冬小麦を使用し、石灰岩で濾過された湧き水を使い現在の製法が確立。また、できる限り人の手でつくるとという信念のもとつくられた初年度の生産量はわずか19樽だったそうです。1957年に赤い封蝋をつけメーカーズマークとして販売が開始。その後、1981年にハイラムウォーカー社に買収された後、現在はビームサントリーの所有となっています。
    ライ麦の代わりに使用される冬小麦は、蒸留所周辺で穫れた「Soft red winter wheat」という品種を使用しています。これにより、ふくらみのあるまろやかさが生まれています。仕込み水として使用している蒸溜所敷地内にあるスプリング・フェド湖の湧き水は、石灰岩に磨かれて鉄分が取り除かれた水質(ライムストーンウォーター)で、酵母の働きに適した水質です。酵母菌は150年以上に渡って代々受け継がれてきた酵母が使われていて、メーカーズマークが生まれる以前からのバークス蒸溜所から引き継いだ樹齢100年以上の赤イトスギの木桶発酵槽で発酵を重ねています。夏をはさむ9カ月間屋外で自然乾燥させたアメリカンホワイトオークの熟成樽を使用することで、苦味のもとになるタンニンを取り除き、また、チャーは独自に定めた焼きつくす手前の「レベル3」と呼ばれる40秒の火入れにより、バニラのような甘みとまろやかな味わいを演出しています。貯蔵庫でも熟成が均等になるよう、手作業により定期的に樽の配置を移動させています。メーカーズマークというブランド名と特徴的な赤い封蝋は、6代目ビル・サミュエルズの妻であるマージーの発案によるものです。創業者のサミュエルズ家がスコットランドからの移民の系譜ということで、アメリカンウイスキーとしては珍しく、”e”を抜いた「Whisky」の綴りを採用しています。1978年、蒸留所は米国のアルコール飲料関連施設としては初の国定歴史建造物に指定されています。
    • メーカーズマーク
    • メーカーズマーク 46
      「46」は特別な製造工程の数。熟成した原酒樽の中にインナーステーブと呼ばれる焦がしたフレンチオークの板を10枚沈め、さらに数ヵ月後熟。
    • メーカーズマーク カスクストレングス
      樽原酒を薄めずボトリング。アルコール度数は54%。
  • ワイルドターキー蒸留所@ケンタッキー州ローレンスバーグ
    1940年当時のオーナーであったオースティン・ニコルズ社のトーマス・マッカーシーが、七面鳥ハンティングの際に蒸留所でつくられた101プルーフのバーボンを振る舞った際にその友人の1人が命名したと言われて、1942年よりこのブランド名で販売が開始されています。
    ブランドの前身は、1869年にトーマス・リッピー(Thomas Beebe Ripy)を中心とした一族がケンタッキー州ローレンスバーグのリッピー蒸留所で生産していたウイスキーを起源としています。アイルランド移民であったリッピー家はウイスキーや日用品の流通業として成功し、ウイスキー蒸留所をいくつも保有していましたが、その中でもリッピー蒸留所のウイスキーは好評で、1893年にシカゴで開催されたワールドフェアでケンタッキー州代表に選出されました。
    その後何度かオーナーが変遷したのち、古くから卸売業者として参画していたオースティン・ニコルズ社が、バーボンの製造販売強化を目的として1970年に蒸留所とブランド権を買収し現在に至っています。
    日本では2020年にカンパリグループが日本に設立したCT Spirits Japanが輸入販売を行なっています。社名のCはカンパリ、Tはワイルドターキーに由来しています。
    蒸留所の歴史に欠かせないのがジミー・ラッセルとエディー・ラッセルの親子です。
    父のジミー・ラッセルは1954年にマスターディスティラーに就任し、2代目マスターディスティラーのビル・ヒューズと、初代マスターディスティラーの息子のアーネスト・W・リッピ―から直々に米国禁酒法以前のバーボン製造技術を学び、2000年にケンタッキーバーボンの殿堂入りを果たしました。
    3人兄弟の末っ子として生まれた息子のエディーは、1981年から下積みとして働き始め、父の殿堂入りから10年後の2010年にケンタッキーバーボンの殿堂入りとなりました。2015年に4代目のマスターディスティラーに就任しています。
    マッシュ比率は公開されていませんが、豊かな香味と風味を全面に出すために、全てのバーボンの中でトウモロコシの使用量が最も低く、ライ麦と大麦麦芽を多く使用しているそうです。
    蒸留時のアルコール度数をバーボン法規定の80%以下を大幅に下回る60~65%に抑え、熟成後のアルコール度数を54度~55度とすることで、ボトリングするときの加水量を少なく抑え、原料のもつ香りを残し深みのある味わいを実現させています。
    樽の焼付けは55秒で「アリゲーター」と言われています。
    独自のイースト菌を培養しており、水源は石灰質の水を使用しています。
    瓶詰め後の万一のトラブルに備え、原酒のサンプルはがオースティン・ニコルズ社で2年間保存されています。
    初期ラベルの七面鳥は正面を向いていましたが、1999年より横向きの七面鳥が描かれるようになりました。
    第34代アメリカ大統領のアイゼンハワーを始め、ルーズベルトやケネディ大統領も愛飲していたブランドです。
    • ワイルドターキー
    • ワイルドターキー 8年
      度数50度ながらも繊細な味わいが楽しめる。現在は日本限定ボトル。「クロコダイル・スキン」と呼ばれる深い琥珀色は、内側を強く焦がしたオーク樽によるもので、重厚でインパクトのある味わいと心地よい甘みとコクです。スパイスやナッツを思わせる香りで、口に含むとキャラメルの甘さが弾ける味わいということです。
    • ワイルドターキー 13年 ディスティラーズ・リザーブ
      ラッセル親子が作り上げた結晶といわれている日本限定ボトル。
    • ワイルドターキー ライ
      原料のライ麦比率を51%以上とすることで甘さ控えめのスパイシーさを引き立てた、カクテル向けのボトルで、バーテンダーやウイスキーファンに人気のボトルです。4~5年熟成の原酒を使用。
    • ワイルドターキー レアブリード
      1991年から発売しています。6年・8年・12年熟成の原酒をブレンドし、加水せずボトリングしているため、アルコール度数は約58.4度。ボトルにバッチナンバーが記載されていて、バーボンのピュアな魅力が味わえる一品とのことで、ロックかストレートがおすすめ。
    • ワイルドターキー ケンタッキースピリット
      ラッセル親子が8年以上熟成した貴重な原酒樽から厳選したシングルバレルのボトルで、1995年から発売しています。ボトルにはボトリングされた日付、貯蔵所、樽のナンバーが手書きで記載されています。
    • ワイルドターキー アメリカンハニー
      蜂蜜がブレンドされています。蜂蜜による甘み、カラメル、オレンジの風味が特長で、様々な飲み方で楽しめるそうです。1976年にワイルドターキーが世界で初めて生産・販売をはじめたバーボンリキュールの系譜を汲んでいて、2006年から販売されています。
  • バッファロートレース蒸留所
    • オールドテーラー
    • イーグルレア
    • アーリータイムズ イエローラベル
    • アーリータイムズ ブラウンラベル
    • ジョージ T. スタッグ
    • オールド・リップ・ヴァン・ウィンクル
    • サゼラック・ライ
    • ウェラー
  • ヘヴンヒルバーンハイム蒸留所
    • ヘヴンヒル オールドスタイル
    • エライジャクレイグ スモールバッチ
    • エヴァンウィリアムス グリーンラベル
    • エンシャント・エイジ 
    • クーパーズクラフト
    • I.W.ハーパー
    • ヘンリーマッケンナ
    • ジョン ハミルトン
    • J.T.S. ブラウン
    • J.W. ダント
    • ケンタッキー・ジェントルマン
    • オールド・フィッツジェラルド
    • リッテンハウス
  • ジムビーム蒸留所
    • ジムビーム
    • ベイカーズ
    • べーシル・ヘイデン
    • ブラントン
    • ブッカーズ
    • ノブクリーク
    • オールド・クロウ
    • オールド グランダッド 80プルーフ
その他蒸留所別ブランド
  • その他
    • ジョージ・ディッケル
    • オールド・フォレスター
    • シーグラム
    • トム・ムーア
    • ベリー・オールド・バートン
    • ウエストランド
    • ウッドフォード・リザーブ
    • リデンプション
    • カークランド ケンタッキーストレートバーボンウイスキー
    • カークランド テネシーウイスキー