ディアジオ
ジョニーウォーカー(ジョン・ウォーカー&サンズ)
2009年10月以降、日本ではディアジオジャパンに代わりキリンが輸入販売を行なっています。創業者のジョン・ウォーカーは、1805年にキルマーノックのトッドリグス農場で生まれました。14歳の1820年、父親の死を契機に農場を売却しキルマーノックで小さな食料雑貨店を開きます。その中でオリジナルウイスキー「Walker’s Kilmarnock Whisky」の販売を開始したことがジョニーウォーカーの始まりです。1837年、ジョン・ウォーカーと妻エリザベスの間に生まれたアレキサンダー・ウォーカーは、アレキサンダーは10代の頃から父親の食料雑貨店を手伝い、1852年にキルマーノックの洪水により壊滅被害を受けた事業を数年で復活させるほどの手腕を発揮したと言われています。1857年に父のジョン・ウォーカーが亡くなってからは父親の事業を引き継ぎ、1860年頃より航海に出る船長たちにオリジナルウイスキーの販売を委託し世界中へ出荷をはじめ事業をさらに拡大させました。1889年にアレキサンダーがこの世を去ると、2人の息子(ブレンダーのアレキサンダー2世と経営者のジョージ)がさらなる成功へと突き進みます。手始めに1893年、20,500ポンドでカーデュ蒸留所を買収し、競合ブレンダーに先んじて安定供給を成功させます。1906年にはブレンダーのアレキサンダー2世が情熱を注いだ「オールドハイランド」「スペシャルオールドハイランド」「エクストラスペシャルオールドハイランド」の3つの主力ブランドが確立します。1908年にブランドの一新が行なわれ、これまでの「ウォーカーのキルマーノックウイスキー」から「ジョニーウォーカーウイスキー」となり、1910年には「ジョニーウォーカー レッドラベル」と「ジョニーウォーカー ブラックラベル」が登場しました。2020年、創業者のジョン・ウォーカーが食料雑貨店を開いた1820年から200周年を記念した限定ボトルが発売されました。ジョニーウォーカーブランドのスローガンである“KEEP WALKING”の文字がボトルのサイド面に掲げられています。
ジョニーウォーカーのブランドは各ボトルを色で識別できるようにしています。これは、20世紀初頭はまだ文字を読める人が少なかったこともあり、ラベルの色をそのまま商品名にしたといわれています。
第2次世界大戦中のイギリス首相のウィンストン・チャーチルが愛飲していました。初代アレキサンダーは象徴的な四角いボトルを1870年に発表。24度に傾いたラベルも有名。デザインは1877年に意匠登録されていますが、1920年から全てのブランドに採用されています。この個性的なデザインのおかげで世界中に知れ渡りますが、実は輸送の際の衝撃から瓶を守るというメリットもあるそうです。1989年より「ジョニーウォーカー クラシック」の母体となるゴルフイベントの後援をしていますが、ジョニーウォーカーとゴルフとの関わりはそれよりも古く、1926年からホールインワン賞を導入(賞状とボトルが授与)していました。1931年には、当時のイギリス皇太子殿下が受賞されたという記録も残っています。F1チーム「Vodafone Mclaren Mercedes」2005年よりF1チーム「Vodafone Mclaren Mercedes」とのパートナーシップを締結しています。
- ジョニーウォーカー レッドラベル
- ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年
- ジョニーウォーカー ダブルブラック
- ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年
15年以上熟成させたモルト原酒のみブレンドしたヴァッテッドモルトウイスキー。タリスカー、リンクウッド、クラガンモア、カリラをキーモルト。 - ジョニーウォーカー ゴールドラベル リザーブ
- ジョニーウォーカー 18年
- ジョニーウォーカー スイング
ドラクエのスラムのようなボトルが特徴的。1932年から発売されていますが、これは荒れた海の振動からウイスキーを守るためだそうで、傾けても真っ直ぐに戻るそうです。 - ジョニーウォーカー プラチナムラベル
- ジョニーウォーカー ブルーラベル
1/10,000の確率でしか存在しない完璧に熟成された原酒のみをブレンドされていると言われています。 - ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチシリーズ
マスターブレンダーであるジム・ビバリッジ率いる12名のジョニーウォーカーのブレンダー達が、豊かな経験や個性に基づいて既成の価値観にとらわれずにブレンドさせたシリーズ。ジョン・ウォーカーが雑貨店を開業してから200周年となる2020年までに、全12 品がリリースされる予定とのこと。また、これらのシリーズは地域ごとに好まれるであろうブレンドを別々にしてリリース予定。 - ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ No.1 レッドライフィニッシュ
- ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ No.2 バーボンカスク&ライフィニッシュ
- ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ No.3 トリプルグレーン アメリカンオーク 10年
- ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ No.6 ワインカスクブレンド
- ジョニーウォーカー オリジンシリーズ
ディアジオが誇るスコットランド各地のモルトを地域別にブレンドした、ブレンデッドモルトのシリーズ。スペイサイド、ハイランド、ローランド、アイラとシリーズがあります。 - ジョニーウォーカー ブラックラベル スペイサイドオリジン(ブレンデッドモルト)
- ジョニーウォーカー ブラックラベル アイラオリジン
- ジョニーウォーカー その他
- ジョニーウォーカー ブラックラベル シェリーエディション
- ジョニーウォーカー ソング オブ アイス
- ジョン・ウォーカー&サンズ セレブラトリー ブレンド
- ジョニーウォーカー ブロンド
- ジョニーウォーカー ゲームオブスローンズ ホワイトウォーカー
ホワイトホース
キーモルトはアイラのラガヴーリンの原酒。他にオルトモア、クライゲラキ、グレンエルギンといったスペイサイドモルトがブレンドされています。ラガヴーリン蒸留所でウイスキー造りを学んだピーター・マッキーが1890年にマッキー社を設立し発売を開始した「ホワイトホースセラー」がブランドのはじまりです。
エディンバラ城にほど近いスコットランド軍の酒場兼定宿であった「白馬亭」に由来した名前です。ウイスキーのラベルにも白馬亭の看板が描かれており、ラベルに刻まれている「1742」は白馬亭の創業年です。この宿はエディンバラからロンドンへの乗合馬車の出発点であり、ロンドンへの出発を前にした人々の夢や希望の象徴の宿と言われています。
マッキーはのちにクレイゲラヒ蒸留所とグレンエルギン蒸留所を買収しています。
1908年に英仏博覧会でグランプリを獲得し、英国王室御用達の栄誉も同年授与され有名になりました。1924年にホワイトホース社と名称変更後、1927年からはDCL社に買収されています。ブランド名は1960年ごろに現在のホワイトホースとなったと言われています。1920年にスクリューキャップをウイスキーボトルに初めて導入。
スコットランド出身のピーター・マッキーは、1878年から叔父のジェームズ・ローガン・マッキーが経営するラガヴーリン蒸留所でウイスキー造りを学んだのち独立しマッキー社を設立しホワイトホースを発売後、ラガヴーリンをはじめとしてクライゲラキやグレンエルギンなどの蒸留所を所有していました。ラフロイグ蒸留所との裁判の報復としてモルトミル蒸留所を建設しています。
1871年にグリーンリース兄弟がロンドンにグリーンリース・ブラザーズ社を設立したのが始まりです。のちにMacdonald, Greenlees and Williams社と合併され、1925年にDCL傘下に入り、現在に至ります。
現在はイギリス国内では販売されておらず、特に1950年代に輸出を開始した中南米では人気が高く、コロンビアでのウイスキー市場の半数近くを占めているそうです。日本では1873年に岩倉具視の欧米使節団が持ち帰り、明治天皇に献上されたと言われていて、日本でも古くから馴染みのあるウイスキーです。
キーモルトはグレンダランとクラガンモアと言われています。以前はグレンダランのほうが配合比率が高かったそうですが、現在はクラガンモアのほうが配合比率が高いそうです。
特徴的な四角いボトルの表面は、17世紀の陶製ボトルをイメージしたクラックル・パターンというひび割れ模様になっており、グリンリース兄弟が考案しました。バランスを整えると斜めに立つことから、「右肩上がりのウイスキー」として吉田茂や田中角栄など財界人に愛されていました。
1891年のジョージ死後は、息子のジョージ2世へ事業が引き継がれました。
シーバスリーガルのブランドは1900年代初頭に誕生しました。当時のアメリカの高級品嗜好への需要へ応えるため、シーバスリーガルと名付けたウイスキーの輸出を始めます。1909年にはシーバスリーガル 25年を発売し、米国禁酒法時代に入るまで米国内で一番の売れ筋となりました。
シーバスブラザース社は1950年、ストラスアイラを取得しています。現在、ペルノ・リカールのスコッチウイスキーを統括する子会社として機能しています。
ストラスアイラをキーモルトとし、ザ・グレンリベット、ロングモーン、ベンリアック、グレンキースなど30-40種類のモルトウイスキーと数種類のグレーンウイスキーがブレンドされているといわれています。現在主流の熟成年数12年は、シーバスリーガルが1938年に世界で初めて採用しました。
1846年にジョン・デュワーがパースにオープンしたワインとスピリッツの雑貨店が発祥で、1860年代からブレンデッドウイスキーの製造・販売を開始しました。
デュワーは、世界で初めてウイスキーを瓶詰めで販売を行なった人でもあります。
デュワーが1880年に亡くなると、息子のジョンとトミーが事業を引き継ぎます。1886年にジョン・デュワー&サンズに社名を変更すると、巨大なネオンや映画などを利用した大規模なキャンペーンなどを行ない、デュワーズを世界的なウイスキーブランドに押し上げました。1893年に英ビクトリア女王からロイヤル・ワラントが授与されています。また、それまでTullymet蒸留所という小さな蒸留所を所有していましたが、販路拡大に伴い1896年にアバフェルディ蒸留所を設立しています。1925年にDCLと合併し一時はディアジオ傘下に名を連ねていたこともありましたが、1998年からはバカルディのブランドとなっています。
A・J・キャメロン:
初代マスターブレンダーで、ブレンドの前にヴァッティングする「マリッジ」開発の先駆者です。また、マリッジをさらに追求し、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、そのブレンデッドウイスキーを再びアメリカンオークにて6ヶ月以上熟成させることで、スムースでバランスの良いウイスキーに仕上げるダブルエイジングプロセスも生み出しています。デュワーズでは12年以上のボトルでこの手法を採用。
1891年、鉄鋼王と呼ばれるアンドリュー・カーネギーが、当時のアメリカ大統領でベンジャミン・ハリソンに樽入りのデュワーズをプレゼントしたことで全米中で話題となり、以来アメリカでは「スコッチウイスキー=デュワーズ」と言われるほどの知名度です。
1923年の3月23日にベリー・ブラザーズ&ラッド社から発売されました。この会社は、1698年から代々家族経営で受け継がれているイギリス最古のワイン&スピリッツ商で、それまでもアメリカの富裕層向けにブレンデッドウイスキーを販売していましたが、米国禁酒法解禁を見据え当時著名なブレンダーであったジェームス・マックベイの全面協力のもと、世界初の無着色となる高品質なスコッチウイスキーとして作り出されました。当時のウイスキーもカラメルでの着色が一般的でしたが、無着色のカティサークのブランド力を高めるために、ポルトガルからイギリスへ返却され話題となっていたカティサーク号が色合いの似ていたことから命名したと言われています。
2018年にエドリントンから売却された。
グレンロセスをキーモルトとし、ハイランドパーク、マッカラン、ブナハーブンといったモルト原酒に、ノースブリティッシュやインヴァーゴードンのグレーンなど40種類の原酒がブレンド。ラベルにある船の絵は、スウェーデンの画家カール・ゲオルグによるもので、1955年からボトルに描かれています。
「ねじまき島クロニクル」など、作家の村上春樹氏の作品によく登場。
1908年に英仏博覧会でグランプリを獲得し、英国王室御用達の栄誉も同年授与され有名になりました。1924年にホワイトホース社と名称変更後、1927年からはDCL社に買収されています。ブランド名は1960年ごろに現在のホワイトホースとなったと言われています。1920年にスクリューキャップをウイスキーボトルに初めて導入。
スコットランド出身のピーター・マッキーは、1878年から叔父のジェームズ・ローガン・マッキーが経営するラガヴーリン蒸留所でウイスキー造りを学んだのち独立しマッキー社を設立しホワイトホースを発売後、ラガヴーリンをはじめとしてクライゲラキやグレンエルギンなどの蒸留所を所有していました。ラフロイグ蒸留所との裁判の報復としてモルトミル蒸留所を建設しています。
- ホワイトホース ファインオールド
- ホワイトホース 12年
オールドパー(マクドナルド・グリンリース)
ブランド名は、152歳の長寿を全うしたという伝説のトーマス・パーの愛称から付けられています。これは時代が変わっても変わらぬ品質を守る意味を込めて命名されているそうで、ラベルには彼の生没年(1483-1635)と、10代の英国王時代に渡った生涯でありウェストミンスター寺院に埋葬されていること、そしてルーベンスによる肖像画が記されています。1871年にグリーンリース兄弟がロンドンにグリーンリース・ブラザーズ社を設立したのが始まりです。のちにMacdonald, Greenlees and Williams社と合併され、1925年にDCL傘下に入り、現在に至ります。
現在はイギリス国内では販売されておらず、特に1950年代に輸出を開始した中南米では人気が高く、コロンビアでのウイスキー市場の半数近くを占めているそうです。日本では1873年に岩倉具視の欧米使節団が持ち帰り、明治天皇に献上されたと言われていて、日本でも古くから馴染みのあるウイスキーです。
キーモルトはグレンダランとクラガンモアと言われています。以前はグレンダランのほうが配合比率が高かったそうですが、現在はクラガンモアのほうが配合比率が高いそうです。
特徴的な四角いボトルの表面は、17世紀の陶製ボトルをイメージしたクラックル・パターンというひび割れ模様になっており、グリンリース兄弟が考案しました。バランスを整えると斜めに立つことから、「右肩上がりのウイスキー」として吉田茂や田中角栄など財界人に愛されていました。
- オールドパー シルバー
- オールドパー 12年
40種類を超える原酒がブレンド。食中酒としての水割りがオススメとのこと。 - オールドパー スーペリア
1989年に誕生したボトルで、熟成の深さを味わえるそうです。 - オールドパー 18年
2004年から発売されており、冷却濾過ではなく伝統的な濾過方法がとられています。
ディアジオのその他ブランド
- ブラック&ホワイト(ジェームス・ブキャナン社)
- J&B レア
- ベルズ
ペルノ・リカール/シーバス・ブラザーズ
1975年にペルノとリカールの2つの食前酒メーカーが合併して誕生したワイン・スピリッツで世界1位の売上を誇るフランスの酒造メーカー。
ジェイムソン・アイリッシュ・ウィスキー社、2005年にイギリスのアライド・ドメック社など次々と買収。
- アイリッシュ・ディスティラーズ社(IDL)
アイリッシュウイスキー不況の煽りを受け、アイルランド南部にあったコーク社、ジョン・ジェムソン社、ジョン・パワー&サンズ社の3つのアイリッシュウイスキー蒸留所が合併して1966年に設立されたコーク・ディスティラリーズ・カンパニーが原型の会社です。1972年にはブッシュミルズも合併し、IDL社として一時はアイルランドのすべてのウイスキー生産を統括していました。実業家のケヴィン・マコートのもと各社の蒸留所の統合を進め、ダブリン中心街にあったジェムソンとパワーズの蒸留所は閉鎖、広大な敷地と豊富で良質の水に恵まれている旧ミドルトン蒸留所の背後に新ミドルトン蒸留所を建設、1975年から稼動開始されました。(ブッシュミルズの蒸留所は操業継続)1988年、現ディアジオ社からの敵対的買収の攻撃を受けた際、ホワイトナイトとして登場したペルノ・リカール社によって買収され現在に至ります。2005年にブッシュミルズはディアジオへ売却。2016年にはパディブランドがサゼラックに売却されています(生産はミドルトン蒸留所で継続)。 - アライド・ドメック社
1994年に設立されたイギリスの酒造メーカーで、バランタイン、アベラワー、ロング・ジョン、シーバス、カナディアンクラブといったブランド所有していましたが、2005年にペルノ・リカールに買収されました。(一部ブランドはディアジオ等へ売却)
バランタイン
創業者はジョージ・バランタインで、13歳でエディンバラの商人アンドリュー・ハンターのもとへ奉公に出た後、1827年エディンバラのカウゲートに小さな食料品店をオープンします。1863年、友人のアンドリュー・アッシャーがブレンデッドモルトウイスキーを製造した話に影響を受け、自らもブレンドの技術を磨き始めると、1970年にはグラスゴーへ新規店舗もオープンします。1891年のジョージ死後は、息子のジョージ2世へ事業が引き継がれました。
1895年にヴィクトリア女王から王室御用達の称号を授与されたことで一躍有名になります。1938年にはスコットランド紋章院から紋章を授与されています。
1919年にRA McKinlay and James Barclay社へ経営権を譲った後、1935年にはハイラム・ウォーカー社、1987年にアライド・リヨンズ社(後のアライド・ドメック社)とわたり、2005年からはペルノ・リカール傘下となり現在に至ります。
ブレンドとボトリングは、キルマリッドに建設された施設で実施されています。1977年に建てられたこの施設は、敷地面積47万㎡もあり、ブレンドとボトリング施設としては最大級す。700ml瓶 12本入りに換算すると年間約1400万ダースも出荷されている。40種類以上のシングルモルトと4種類のグレーンをブレンドされていると言われています。
ファイネストや12年のラベルのV字デザインは「シェブロンシェイプ ラベル」と呼ばれ、「保護」と「信頼できる働きを成した建築家」を意味しています。ラベルの紋章にはバランタインが出来上がるまでのストーリーを「大麦」「清流」「ポットスチル」「樽」で表現。
1919年にRA McKinlay and James Barclay社へ経営権を譲った後、1935年にはハイラム・ウォーカー社、1987年にアライド・リヨンズ社(後のアライド・ドメック社)とわたり、2005年からはペルノ・リカール傘下となり現在に至ります。
ブレンドとボトリングは、キルマリッドに建設された施設で実施されています。1977年に建てられたこの施設は、敷地面積47万㎡もあり、ブレンドとボトリング施設としては最大級す。700ml瓶 12本入りに換算すると年間約1400万ダースも出荷されている。40種類以上のシングルモルトと4種類のグレーンをブレンドされていると言われています。
ファイネストや12年のラベルのV字デザインは「シェブロンシェイプ ラベル」と呼ばれ、「保護」と「信頼できる働きを成した建築家」を意味しています。ラベルの紋章にはバランタインが出来上がるまでのストーリーを「大麦」「清流」「ポットスチル」「樽」で表現。
- バランタイン ファイネスト
- バランタイン 7年
- バランタイン 12年
- バランタイン ハードファイヤード
- バランタイン バレルスムース
- バランタイン マスターズ
長期熟成のモルト原酒と軽やかなグレーン原酒をブレンドし、オレンジのような爽やかでフルーティな味わいと、滑らかな口当たりが特徴。 - バランタイン 17年
- バランタイン 21年
- バランタイン 30年
- バランタイン クリスマスリザーブ
- バランタイン グレンバーギー 15年(シングルモルト)
シーバスリーガル
ブランドの歴史は、1801年にジョン・シーバス&ジェイムズ・シーバス兄弟がスコットランドのアバディーンに開いた高級食品店にはじまります。この食品店は1843年にイギリス王室御用達の認定を受けたほどの由緒正しい食料品店で、富裕層からの品質の高いウイスキーへの需要に応えるため1850年代からブレンデッドウイスキーの製造を始め、ロイヤルグレンディー、ロイヤルストラテイタンといった銘柄を生み出します。シーバスリーガルのブランドは1900年代初頭に誕生しました。当時のアメリカの高級品嗜好への需要へ応えるため、シーバスリーガルと名付けたウイスキーの輸出を始めます。1909年にはシーバスリーガル 25年を発売し、米国禁酒法時代に入るまで米国内で一番の売れ筋となりました。
シーバスブラザース社は1950年、ストラスアイラを取得しています。現在、ペルノ・リカールのスコッチウイスキーを統括する子会社として機能しています。
ストラスアイラをキーモルトとし、ザ・グレンリベット、ロングモーン、ベンリアック、グレンキースなど30-40種類のモルトウイスキーと数種類のグレーンウイスキーがブレンドされているといわれています。現在主流の熟成年数12年は、シーバスリーガルが1938年に世界で初めて採用しました。
- シーバスリーガル 12年
- シーバスリーガル ミズナラ
- シーバスリーガル 18年
- シーバスリーガル 25年
- シーバスリーガル エクストラ13年 オロロソ・シェリーカスク
- シーバスリーガル エクストラ13年 ラムカスク
- シーバスリーガル エクストラ13年 ライカスク
ディアジオのその他ブランド
ウィリアム・グラント&サンズ
グレンフィディックとバルヴェニーの原酒をブレンドするために1903年にグラスゴーに創業。設立当初から積極的に海外進出を行ない、1914年時点で既に30カ国以上でウイスキー販売を展開していました。
独立したウイスキー会社としてはスコットランド最大ながら、現在まで家族経営を維持しています。
グランツ
グレンフィディックの原酒の卸し先のブレンド会社が1898年に倒産したことを機に、ウィリアム・グラント自らの手で作り出されました。同社が保有しているグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィのモルト原酒がブレンドされていると言われています。- グランツ ファミリーリザーブ
- グランツ トリプルウッド
- グランツ 12年
- グランツ 18年
バカルディ
デュワーズ(ジョン・デュワー&サンズ)
ハイランドのアバフェルディをキーモルトとし、ロイヤルブラックラ、オルトモア、クレイゲラキ、マクダフなど40種類以上の原酒がブレンドされています。IWC2020のブレンデッドスコッチウイスキー部門でトップ3を独占したブランドでもあります。1846年にジョン・デュワーがパースにオープンしたワインとスピリッツの雑貨店が発祥で、1860年代からブレンデッドウイスキーの製造・販売を開始しました。
デュワーは、世界で初めてウイスキーを瓶詰めで販売を行なった人でもあります。
デュワーが1880年に亡くなると、息子のジョンとトミーが事業を引き継ぎます。1886年にジョン・デュワー&サンズに社名を変更すると、巨大なネオンや映画などを利用した大規模なキャンペーンなどを行ない、デュワーズを世界的なウイスキーブランドに押し上げました。1893年に英ビクトリア女王からロイヤル・ワラントが授与されています。また、それまでTullymet蒸留所という小さな蒸留所を所有していましたが、販路拡大に伴い1896年にアバフェルディ蒸留所を設立しています。1925年にDCLと合併し一時はディアジオ傘下に名を連ねていたこともありましたが、1998年からはバカルディのブランドとなっています。
A・J・キャメロン:
初代マスターブレンダーで、ブレンドの前にヴァッティングする「マリッジ」開発の先駆者です。また、マリッジをさらに追求し、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、そのブレンデッドウイスキーを再びアメリカンオークにて6ヶ月以上熟成させることで、スムースでバランスの良いウイスキーに仕上げるダブルエイジングプロセスも生み出しています。デュワーズでは12年以上のボトルでこの手法を採用。
1891年、鉄鋼王と呼ばれるアンドリュー・カーネギーが、当時のアメリカ大統領でベンジャミン・ハリソンに樽入りのデュワーズをプレゼントしたことで全米中で話題となり、以来アメリカでは「スコッチウイスキー=デュワーズ」と言われるほどの知名度です。
- デュワーズ ホワイトラベル
- デュワーズ 12年
ダブルエイジングプロセスにより上質でスムースな味わいとのこと。 - デュワーズ 15年
日本未発売 - デュワーズ 18年
- デュワーズ シグネチャー
デュワーズ最高峰ボトルで、味わいへの絶対的な自信があるゆえに、あえて熟成年数表記をしていないとのこと。 - デュワーズ 8年 カリビアンスムース
- デュワーズ 8年 ジャパニーズスムース ミズナラカスクフィニッシュ
- デュワーズ 8年 ポルトガルスムース
- デュワーズ 8年 イリーガルスムース
- デュワーズ 8年 フレンチスムース
ラ・マルティニケーズ=バルディネ
1934年にジャン・カイヤールによって設立されたフランスのスピリッツメーカー。フランス国内ではペルノ・リカールに次ぐ2番手。
カティサーク
紅茶を運搬するために1869年にダンバートンのスコット・リントン造船所で建造された帆船の名前が由来です。しかし、蒸気船の台頭やスエズ運河開通の影響により帆船の需要は衰退、カティサーク号が紅茶輸送として活躍したのはわずか9年ほどで、その後は羊毛や石炭などの輸送船として活躍しました。その後は様々なオーナーを転々としながらも、1922年にイギリス人によって買い戻され、その翌年にその雄姿をラベルに使ったウイスキーが誕生しました。現在カティサーク号はロンドン近郊のグリニッジにて保管・展示されています。1923年の3月23日にベリー・ブラザーズ&ラッド社から発売されました。この会社は、1698年から代々家族経営で受け継がれているイギリス最古のワイン&スピリッツ商で、それまでもアメリカの富裕層向けにブレンデッドウイスキーを販売していましたが、米国禁酒法解禁を見据え当時著名なブレンダーであったジェームス・マックベイの全面協力のもと、世界初の無着色となる高品質なスコッチウイスキーとして作り出されました。当時のウイスキーもカラメルでの着色が一般的でしたが、無着色のカティサークのブランド力を高めるために、ポルトガルからイギリスへ返却され話題となっていたカティサーク号が色合いの似ていたことから命名したと言われています。
2018年にエドリントンから売却された。
グレンロセスをキーモルトとし、ハイランドパーク、マッカラン、ブナハーブンといったモルト原酒に、ノースブリティッシュやインヴァーゴードンのグレーンなど40種類の原酒がブレンド。ラベルにある船の絵は、スウェーデンの画家カール・ゲオルグによるもので、1955年からボトルに描かれています。
「ねじまき島クロニクル」など、作家の村上春樹氏の作品によく登場。
- カティサーク
- カティサーク デラックス 12年
- カティサーク デラックス 18年
- カティサーク ストーム
- カティサーク プロヒビション
ラ・マルティニケーズ=バルディネのその他ブランド
その他主要ブランド
ダンベーガン(イアン・マクロード/ウイリアム・マックスウェル)
1997年からフランス向けに販売を開始したものでしたが、2000年以降に現在のデザインで販売されている。
以前は8年熟成ボトルがメインでしたが、原酒不足の影響でノンエイジが主流となっています。冷却濾過を施さずにボトリングしている。ダンベーガンとはスコットランドのスカイ島にある村の名前で、その地域を支配していたクランが生産元のウイリアム・マックスウェル創業家と深いつながりがあったことから名付けられた。
直訳すると「ふんだんなピート」という意味で、アイラモルトのみがヴァッティングされていて、名前の通りピートの強いブランドです。ラベルもアイラ島のおじさんをイメージしたラベルで、「Big Pete(ピートおじさん)」とかけています。
ノンチルフィルターでボトリングされており、合比率は不明は公開されていませんが、以下の原酒が使用されていると言われています。「アードベッグ(16年熟成前後?)」「カリラ」「ボウモア」「閉鎖済のポートエレン(1982~1983年蒸留の原酒?)」
- ダンベーガン ハイランド シングルモルト(シングルモルト)
- ダンベーガン アイラ シングルモルト(シングルモルト)
- ダンベーガン スペイサイド シングルモルト(シングルモルト)
ビッグピート(ダグラス・レイン)
2009年より販売。直訳すると「ふんだんなピート」という意味で、アイラモルトのみがヴァッティングされていて、名前の通りピートの強いブランドです。ラベルもアイラ島のおじさんをイメージしたラベルで、「Big Pete(ピートおじさん)」とかけています。
ノンチルフィルターでボトリングされており、合比率は不明は公開されていませんが、以下の原酒が使用されていると言われています。「アードベッグ(16年熟成前後?)」「カリラ」「ボウモア」「閉鎖済のポートエレン(1982~1983年蒸留の原酒?)」
ダグラス・レイン社
1948年、グラスゴーに創業した大手ボトラーズです。前身は19世紀後半に設立された海運業者ですが、ブレンデッドウイスキーの需要が高まった際に保有していた原酒をベースにボトラーズとして販売するようになりました。
1948年、グラスゴーに創業した大手ボトラーズです。前身は19世紀後半に設立された海運業者ですが、ブレンデッドウイスキーの需要が高まった際に保有していた原酒をベースにボトラーズとして販売するようになりました。
- ビッグピート(ブレンデッドモルト)
- ビッグピート 10年 リミテッド・エディション
- ビッグピート 12年
その他独立系ブランド
- アターニー
- コンスル・オブ・スコットランド
- ハイランド・クイーン
- ハイランド・クイーン シェリーカスクフィニッシュ
- ハンティングロッジ 12年
- インバーハウス グリーンプレイド
- ジョンソン 12年
- ラベル5
- ロングジョン
- マッカーサー
- モンキーショルダー
- リチャードソン
- ティーチャーズ ハイランドクリーム
ビーム サントリーが販売。1863年に誕生。キーモルトには アードモアのモルトが使用。 - カークランド アイラウイスキー
- カークランド スコッチウイスキー 3年
- カークランド スコッチウイスキー ブレンデッド 12年
- カークランド スコッチウイスキー スペイサイド 20年
- カークランド ハイランド シングルモルト 12年
- カークランド ローランド シングルモルト
- カークランド アイラ シングルモルト
- カークランド スペイサイド シングルモルト 10年
- グレン・ロイ
- ローダーズ ファイネスト
- ローダーズ オロロソ シェリーカスク
- ASDA スコッチウイスキー
- フィンラガン オリジナル ピーティー
- フェイマスグラウス ブラックグラウス
- クレイモア
- レベルストーク
- フォート ウィリアム
- ジョンバー ファイネスト
- ジョンバー リザーブ
- マッキンレイ
- ホワイト&マッカイ
- マクローズ シングルモルト アイラ
- 1495 ブレンデッドスコッチ
- ジェームズキング レッド
- クランスマン
- サー エドワーズ
- ウィリアムピール
- ラベル5 クラシックブラック
- ハンキーバニスター オリジナル
- クランマクレガー
- ブラック イーグル ブレンデッド
- ロード パーキンス ブレンデッド
- コンスタブルズ ブレンデッド
- グレン コルト
- リバー クィーン ブレンデッド
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